無農薬で庭づくり―オーガニック・ガーデン・ハンドブック

小さな庭も大きな自然の一つと考えて共存する事が出来る、と示してくれる庭造りのヒントが書かれた本だと思いました。自然の中で作り手が土壌の力（菌や微生物）、虫の力（ミミズや天道虫、…）、鳥の力など、他にも自然の色々な手助けを借りて、楽に楽しめるようになれれば良いな〜と思わせてくれます。考え方を少し変えれば雑草も綺麗ですし、害虫を目の敵にしなくても良いかもしれません。優雅に飛びまわって庭を飾ってくれるチョウも、幼虫の時は25枚の葉っぱしか食べずに育ちます。アブラムシを食べてくれる天道虫も、殺虫剤で他の虫たちと一緒に死んでしまいます。虫を食べてくれる鳥たちの卵も孵りにくくなります。画一的な除草剤、消毒剤などに頼る庭仕事（遊び）ではなく、私たちと一緒に暮らしている生物を上手に仲間にして、豊かな庭ライフを過ごすキッカケになればと思います。